1)去年の夏までよく効いていたクーラーが今年は全然冷えないのですが、どうしてでしょうか?
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修理ご訪問前に考えられる原因として 大きく分けて2種類あります。
1つ目は ”接続箇所からのガス漏れ”です。
少しづつ時間をかけて冷媒(ガス)が漏れるケースも多いので
取付けをした業者さんに修理依頼をされると良いと思います。
接続箇所が オイルで汚れていたら その箇所からのガス漏れと判断してよいでしょう。
接続箇所からのガス漏れは
丁寧な取り付け作業(下記の 配管フレア加工)をきちんとしていれば防げます。
*パイプカッター (配管切断口が斜めになっていないかチェック)
*リーマー (配管のバリ取り作業)
*フレアナットに付着している汚れを取り、亀裂や劣化がないかチェック
*フレアツール (フレアリングの大きさ+内壁キズのチェック)
*トルクレンチ (適切なトルクで締め付けます)(トルクが強くても弱くてもガス漏れの原因となります)
2つ目は ”室外機コンプレッサー不良”です。
移設エアコンに多い症状で、 過去に取付けをした業者がキチンと 『真空引き』 作業をしていないと
室外機の圧縮機(コンプレッサー)に高温高圧の負担が蓄積され
普通なら10年以上は使用できるエアコンでも 3~5年程度で壊れてしまう報告が多いです。
(症状の出方はエアコンや使用頻度によっても違ってきます)
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2)クーラーの付け始めには、いつも嫌な匂いがするのですが、市販の洗浄剤で臭いは取れますか? |
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嫌な臭いの原因は カビ、ホコリ、ヤニ、ペットの匂い、等たくさんあります。
市販のエアコン洗浄スプレーを使用される際には
室内機の電装部分(基盤、モーター、リモコン受信部)等にスプレーがかからないように注意してください。
最新エアコンでは
フィルター自動お掃除機能 や 内部乾燥機能で カビの発生を抑制してくれるエアコンもありますが
基本的に 取付け工事がよくないと カビの発生は抑えられません。
排水勾配がキチンと取れていないが為に 常に室内機(ドレンパン)に
排水が溜まっている取付け状態では当然 カビは発生しやすいですね。
排水勾配は室外に排出されるまで留意する必要があります。
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3)室内機からコポコポと大きい音がするのですが、どうしてでしょうか? |
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高層マンションや 気密性が高いお部屋 24H換気機能が備え付けられたお宅では
室内と室外の気圧差から
ドレンホースから入り込む風が排水を押し上げてコポコポ音がすることがあります。
そのような際には
エアシャットバルブ(エアカットバルブ)と呼ばれる 『逆止弁』 をドレンホース途中に取り付けることで 解消されます。
エアシャットバルブはドレンホースから小さい虫がお部屋に入ることも防げます。
エアシャットバルブは取り付け費用とは別料金になりますので
ご依頼の際には予めご連絡頂けます様、よろしくお願いいたします。
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4)室内機のLEDランプが点灯しています。何かの不具合原因でしょうか? |
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LEDランプ(タイマーランプ等)の点灯は
エアコンの不具合(電気系統トラブル)を教えてくれています。
点滅回数によって不具合原因が違いますので
各エアコンメーカー修理センターへお問合せされると良いと思います。
また使用されないときには、コンセントは外されることをお薦めいたします。
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5)クーラーの冷え方が弱いような気がします。ガスが規定量入っているかどうかすぐに判りますか?
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どんな種類のエアコンでも 冷媒(ガス)の量を測る際には、
まずは冷房運転をかけ、室外機3方弁にゲージマニホールドホースを接続して計測します。
冷え方(暖まり方)が弱い原因として
・冷媒(ガス)不足の他に、
・室内機、室外機の汚れ(熱交換不足)
・リモコンの不具合
・コンプレッサー不良
・エアコン能力がお部屋の広さに合っていない
等、ございますので お早めにご連絡頂けましたらと思います。
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6)エアコンのドレンホースから虫が入ってくることがあると聞いたことがあるのですが、本当ですか?
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はい。室外の排水ドレンホース先端から小さい虫が入ってくることは考えられます。
対処法としまして、ドレンホース先端に専用防虫ネットを取り付けたり
3)でご説明しました 『エアカットバルブ』 を取り付けますと解消されます。
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